【SDGs】「社会福祉法人扶助聖母会 星美ホーム」について
名称:社会福祉法人扶助聖母会 星美ホーム
運営方針:
困難を抱えている子ども達、関わる全ての人々を支援し、子どもの貧困が存在しない明るい未来を創造していく
1929年 サレジアンシスターズ6名の宣教女がイタリアから来日
1939年 大分県から上京
1944年 財団法人扶助聖母会として認可
1948年 東京都知事より養護施設として認可
養護施設児童定員320名、乳児院定員29名
1991年 男児受入開始
※カトリックが母体のため、男児の受け入れはありませんでした
1995年 グループホーム開設
2003年 心理室設置
※子どもの入所理由の8割は虐待です
子どもの心に寄り添いケアをするために専門のスタッフも設置
2005年 北区子どもショートステイ・トワイライトステイ事業開始
2009年 東京都専門機能強化型児童養護施設開始
2013年 施設長に熊本幸子氏が就任
2017年 児童定員 84名(本園78名・都市型グループホーム6名)
国型地域小規模型グループホーム 2棟12名
2019年 国型地域小規模グループホーム 3棟新設し合計5棟に総定員92名
2021年 星美ホーム老朽改築工事竣工
児童定員52名
国型地域小規模グループホーム 6棟36名
法人型ファミリーホーム 2棟12名
総定員 100名
◆アドバンテージ・アール・エーの関わり
ARAでは2022年11月より、下記のイベントの費用を支援しています
2022年11月 クリスマス会イベントの費用
2023年 2月 高校3年生を祝い送る会の費用
2023年10月 ハロウィンイベントの費用
2024年 4月 星美ホーム全体の交流バーベキューの費用
2024年 8月 夏祭りの費用
◆星美ホームの一日
6:30 起床
7:00 朝食
調理室でホーム全体の食事を管理
7:30~8:00 登校
8:00~14:00 家事・事務作業
14:00 引継ぎ 午後の職員へ引継ぎ
15:00 帰宅
15:15 宿題
※低年齢児は主にリビング学習、高齢児(中学生や高校生)は塾に通う子どももいます
15:30 おやつ
※手作りおやつにこだわっています
16:00 自由時間
新しく完成したグラウンドで近所のお友達と遊んだりして過ごします
17:00~19:00 夕食
高齢児は時間が揃わない時もあります。その際は個別ユニット(生活スペース)で温め直します
17:00~20:00 入浴
順番に入浴します。幼児は入浴のサポートをします。
19:00~21:00 リラックスタイム、子どもたち就寝
22:00~24:00 記録入力・職員就寝
◆星美ホームの特徴
1)子どもたちの自己肯定感、柔軟性、協調性を養うプログラム
子ども達一人ひとりを大切に個別のかかわりを多く持ち、集団の中で培われる関係性にも着目し、
個別外出、ユニット行事、園内行事、冒険教育プログラム、海外体験プログラムなどの取組みを行っています。
なかでも、課外体験(キャンプ、水泳、登山など)に力を入れており、子ども達の「目標達成」を目指し自己肯定感を高める
プログラムを実施しています。
2)子どもたちの自立支援
在園中から卒園後を見据えた自立支援を行っています。
園内の自立支援室(グループ生活から離れ一人暮らしの体験を行う)やアパート生活体験を通して、社会に巣立っていけるよう、支援を行っています。
また、卒園後も22歳までは措置延長をし、アパートの借り上げ、自立支援担当職員と共に見守っています。
3)地域支援
北区と、隣接する豊島区から短期子育て支援事業(ショートステイ)を受託しています。
親御さんの就労、通院などの理由で育児ができない子ども達を一時的に預かっています。
また、園内にあるホール「サローネ(イタリア語で「集う場所:SALONE」)は施設の利用だけでなく地域の方々の活動、
支援者の皆さまの研修会場など幅広く利用されています。園内の防災倉庫は地域の町会防災倉庫にもなっており、地域に根付いた環境にもなっています。
4)グループ生活から完全個室化へ
2023年に新しい園舎が完成し、完全個室化が実現しました。
大勢で暮らすイメージの施設ですが、今は少人数のユニットで完全個室となり、より家庭での生活に近づいています。
食堂や浴室などの生活に必要な空間も各ユニット(6名1グループ)に配置されており、少人数で生活をしています。
◆今後の課題と目標
1)子どもの心のケア
入園してくる子どもの約8割は、虐待が理由です。
大人の愛情を受けられず、心に傷を負って入園してくる子どもが多く、専門の心理士と共に心のケアに力を入れています。
また、通学支援を受ける子どもも多く、一人一人の特性にあった生活をサポートするよう心がけています。
2)卒園後のサポート
卒園後、毎年一月に同窓会を開催しています。近況報告をしたり楽しく交流をしていますが、連絡の取れない子どももいます。
子ども同士がSNSで繋がり近況を把握しやすくなった反面、参加しない子どもの生活が見えづらくなっているのも事実です。
連絡ができない子どものサポートをどのようにしていくかを模索しています。
3)スタッフの育成、精神面のサポート
若いスタッフが多く、子どもとの年齢・距離感が近いので子どもから親しみやすく話しやすい反面、子どもとの接し方に悩んでしまうこともあります。
園内研修を充実させるなどスタッフのサポート体制をより強化していく考えです。
◆アドバンテージ・アール・エーとして
アドバンテージ・アール・エーは、イベントに対して寄付をしております。
現在の児童養護施設は、子ども一人に対し養育者を一人設置するようになり、職員の数も増えました。また、グループでのサポートから個人のサポートへ、
できる限り家庭に近い落ち着いた場での生活をするよう求められています。
施設の運営、子どもの養育には国や東京都、区からの措置費で賄っていますが、イベントなどの費用はその中から捻出しなければなりません。
「企業からのご支援は珍しいですね」と事務長の大高さんはおっしゃっていました。
これからも子どもたちが楽しく過ごせるよう、一つでも多くの思い出とともに巣立っていけるよう支援をしていければと考えています。
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